オーレックのラジコン草刈機、乗用草刈機がもたらすメリット

全国の自治体では、法面や河川敷、ソーラーパネル周辺などの除草・草刈り管理において、次のような課題が深刻化しています。
- 作業員の高齢化・人手不足
- 急傾斜地や足場の悪い場所での熱中症・転倒事故のリスク
- 人件費の高騰と管理業務の煩雑化
こうした課題に対し、株式会社オーレックは「安全性」「省力化」「業務効率化」を同時に実現するラジコン草刈機や乗用草刈機を展開しています。本記事では、代表的な製品についてまとめます。

ラジコン(リモコン)草刈機がもたらす安全性
ラジコン草刈機の最大の強みは、遠隔操作により作業者が機械から離れた安全な場所で操作できることです。
急傾斜地やソーラーパネル下、足場の悪い法面や河川敷など、これまで作業員が直接立ち入らざるを得なかった危険な場所でも、離れた位置からプロポ(送信機)で操作することで転倒・滑落・熱中症のリスクを大幅に下げられます。
エンジン始動から走行、刈刃操作、刈高調整、緊急停止まで手元で完結できる点も、人手不足が進む管理現場との相性が良い理由です。
RCHR800A(ラジコン・ハンマーナイフ式) — 大面積・高密度の雑草に
刈幅800mmのハンマーナイフ式を搭載した大型モデルです。刈取りはエンジン、走行はモーターというハイブリッド駆動を採用し、傾斜地対応エンジンにより最大傾斜40°(等高線)までの作業に対応します。
- 馬力:14馬力
- 刈幅:800mm
- 方式:ハンマーナイフ式(通常のナイフより厚みのある高耐久ナイフを採用)
- 飛散対策:ダウンカット方式により前方への飛散を軽減
- 走破性:独自開発「Y字ラグパターン」の幅広クローラーにより、軟弱地・傾斜地でも高いグリップ力を確保
- 耐久性:ロータリーカバーに耐候性鋼を採用し、腐食・変形に強い設計
一般的なフリーナイフ式のラジコン草刈機と異なり、ハンマーナイフ構造のため草丈が高く密集した雑草や休耕地・耕作放棄地のような荒れた現場に強いのが特徴です。
刈幅が広い分、単純計算では同条件のRCSP540(540mm)より約1.5倍の面積を一度にカバーできますが、実際の作業時間は草丈・密度・傾斜・地面の状態によって変わるため、現場条件に応じた機種選定が重要です。

RCSP540(ラジコン・フリーナイフ式) — 急傾斜地・法面の安全確保に
刈幅540mmのコンパクトなラジコン草刈機で、専用クローラーと傾斜アシスト機能により最大傾斜45度という急斜面でも安定した走行と遠隔操作が可能です。法面・畦畔・河川敷・ソーラーパネル下など、人が立ち入るには危険性の高い現場を主戦場とする機種です。
- 刈幅:540mm
- 刈高:30〜100mm(5段階調整)
- 車速:0〜2.7km/h(3段階で調整可能)
- ナイフ:8枚フリーナイフを採用し、草を細かく粉砕して美しい刈跡を実現
- エンジン:傾斜地対応の79.4cc
- 安全機構:AMS(アンチ・ミスファイヤー・システム)により、過負荷によるエンジン回転数の低下を自動検知し、エンスト前に速度を自動調整
- 足回り:独自設計のラグパターンクローラーが傾斜地でも高い駆動力を発揮し、ストーンガードでクローラーへの石噛みも軽減
前モデルからのモデルチェンジで傾斜アシスト機能の調整がしやすくなり、傾斜地での直進走行の安定性がさらに向上しています。

乗用草刈機がもたらす圧倒的なスピードと体への負担軽減
RM984X(乗用) — 広範囲をスピーディーに、体への負担も軽減
乗用タイプの草刈機で、平坦地や緩傾斜地が中心の広い管理面積を、乗車したまま効率的にカバーできるハイエンドモデルです。
- 馬力:24馬力(エンジン最大出力17.2kW)
- 刈幅:975mm
- 刈高:10〜100mm(アシスト付無段階)
- 変速:HST無段変速(副変速付)
- 快適装備:フロントサスペンション+シートのガスダンパーにより、長時間作業でも体への負担を軽減
- 操作性:走行レバーを保持できるオートクルーズ機能を搭載し、ハンドル操作のみで作業が可能
- 視認性:デジタルインジケーターにより、燃料・アワーメーター・オイル交換時期などをひと目で確認可能
- 安全機能:ブレーキON・刈取りOFF以外の状態で作業者がシートから離れるとエンジンが自動停止
ラジコン機が「人が入れない危険な場所」を担うのに対し、RM984Xは「広い平坦地・緩傾斜地を、作業者の身体的負担を抑えながらスピーディーに管理する」役割を担います。公園や広場、グラウンド周辺の管理では、集草アタッチメント(集草幅1,250mm)を組み合わせることで刈草の処理までまとめて対応できます。

現場条件で選ぶ、3機種の使い分け
| 機種 | 得意な現場 | 最大傾斜 | 刈幅 |
| RCHR800A | 草丈が高い・密集した休耕地、耕作放棄地 | 40° | 800mm |
| RCSP540 | 急傾斜の法面、河川敷、ソーラーパネル下 | 45° | 540mm |
| RM984X | 広い平坦地・緩傾斜地(公園、グラウンド周辺など) | — | 975mm |
「傾斜角が大きいから」「刈幅が広いから」といった単純な比較だけでなく、草の種類・草丈・面積・進入経路・運搬方法まで含めて検討することが、現場に合った機種選定のポイントです。
まとめ
高齢化・人手不足・事故リスクという自治体共通の草刈り課題に対し、オーレックのラジコン草刈機・乗用草刈機は「作業者を危険な場所から遠ざけながら、必要な面積を効率よく管理する」という考え方でラインアップが組まれています。
現場の傾斜・草丈・面積の条件を整理した上で、RCHR800A・RCSP540・RM984Xのどれが適しているかを見極めることが、導入検討の第一歩です。












